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「平成22年度取扱実績のご報告」


                     代表取締役社長 篠崎 真孝



 平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。新年度スタートにあたりまして、弊社の平成22年度取扱実績をご報告いたします。


【全体概況】
平成22年は、春先の天候不順による低温・日照不足と、夏の記録的な猛暑の影響で、全般に青果物の作柄が悪い一年となりました。このため、一年を通じて慢性的な品薄状態が続き、市況は堅調に推移しました。入荷数量の減少により残念ながら取扱数量は前年を9.1%下回りましたが、単価高によって取扱金額は前年度を5.4%上回りました。取扱金額の149億7千万円は、合併により単数営業となった平成16年度以降の最高となります。この場をお借りしまして、ご愛顧を賜りましたお取引先の皆様に対し、心より御礼申し上げます。




【野菜】
野菜部門では、取扱金額の上位10品目すべてのキロ単価が前年度より上昇しました。取扱金額1千万円を超える主要65品目のうち、前年よりもキロ単価が下がったのは13品目だけでした。猛暑で需要が伸び悩んだ「生しいたけ」「なめこ」「エリンギ茸」等の菌茸類や、夏の高温で品質低下が著しかった「とうもろこし」等などの季節野菜、水稲からの転作で全国的に作付面積が増加した「枝豆」等の単価が下落しました。
青森県産の特産野菜では、作付の増加傾向が続いている「ごぼう」が前年の安値への反動から大幅な単価高となり、取扱金額は前年の1.5倍となりました。全国的に減産傾向が続いていた「にんじん」も10年ぶりの高値となりました。「キャベツ」「ねぎ」等の葉茎類も1年を通して堅調な相場が続き、取扱金額が伸びました。当市場で最も取り扱いが多い「大根」は、猛暑で病虫害が多発し正品率が悪化したため、入荷数量は大幅に減少しました。その後、秋の好相場で価格を持ち直し、最終的には前年並みの取扱金額となりました。
新物に切り替わってから相場が下がった「長芋」は、前半の好相場に支えられ前年を上回る金額となりました。逆に新物になってから相場が上昇した「にんにく」は、入荷数量が極端に減って、年間取扱金額は減少しました。



【果実】
果実部門は、柑橘類が裏年だったことに加え、春の低温による霜害、高温干ばつによる肥大不足等で落葉果実も含めて全般に収量が低下し、野菜と同様に入荷減の単価高となりました。
柑橘類は旱魃傾向のため糖度も高く、食味良好で高値基調ながらも最後までスムーズな荷動きでした。記録的な猛暑で需要が高まった「西瓜」は久しぶりの好相場となりましたが、気温が高すぎたため「メロン」は販売不振で価格は伸び悩みました。産地とタイアップした販売促進を推進してきた「いちご」は、2年連続して取扱数量と金額を伸ばすことがきました。
入荷数量は減少したものの単価の上昇により比較的販売が好調だった国産果実に対し、輸入果実は苦戦が続きました。ダイエットブームの終焉とともに、それまでの高値への反動もあって「バナナ」は大幅に取り扱いが縮小しました。ここ数年、堅調に取り扱いを伸ばしてきた「キウィフルーツ」も足踏み状態となりました。



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